【バレーボール】五輪切符を争う女子の最終決戦 テレビ関係者は高視聴率を期待「20%もあり得る」

主将・古賀紗理那

流れを引き継ぐことはできるか。バレーボールのネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド女子第3週福岡大会(北九州市・西日本総合展示場)が11日に開幕。12日に韓国との初戦を控える日本は、会場で練習を公開した。残り5枠のパリ五輪切符を争う最終決戦を前に、関係者からは男子に負けず劣らずの盛り上がりを期待する声が上がっている。

運命の大一番が幕を開ける。昨秋のパリ五輪予選ではトルコ、ブラジルに敗戦。パリ五輪切符の行方は第3週福岡大会後の世界ランキング次第となった。日本は第2週中国大会終了時点で6勝2敗と好調を維持。真鍋政義監督は「昨年よりも特にメンタルがひと回り大きくなった」と手応えを口にした。

9日に閉幕した男子の第2週福岡大会は、主将・石川祐希(ペルージャ)、高橋藍(サントリー)らの活躍で3勝1敗と好成績をマーク。さらに強豪のスロベニアを下したことで、世界ランキングも3位に浮上した。世界トップレベルの実力と甘いマスクの選手らをひと目見ようと、会場は連日超満員。福岡でのテレビ視聴率も2桁視聴率を連発するなど順調で、在福テレビ関係者は「TBS系列のRKB(毎日放送)が試合を放映していたが、十分すぎる数字だと思う」と明かした。

男子の注目度が右肩上がりの一方で、女子も福岡大会はパリ五輪切符を懸けた大一番だ。同関係者は「男子はかなり人気だが、女子も五輪の出場に関わってくるので、世間の関心は高いと思う。男子のスロベニア戦は週末だったので高視聴率になった。女子も全試合生中継だし、週末の試合は五輪切符のかかった終盤戦なので、男子と同じ、あるいは条件がかみ合えば大台の20%もあり得るのでは」と言葉に力を込めた。

日本がパリ五輪切符を手にするには、アジア・オセアニアで最上位に立つか、出場権を得ていない国の中で上位3枠に入る必要がある。現在の日本はアジアトップの世界ランキング6位だが、選手たちに気の緩みはない。主将・古賀紗理那(NEC)は「しっかりコンディションを整えて日本に入ってきている。チームとしても個人としても、クオリティーの高いパフォーマンスを見せたい」と気合十分。ホームで6大会連続の五輪行きを決めたいところだ。

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