悠仁さまは一般入試を一度も受けず難関名門高に入学…皇室でも“例外”は許されないのか?【秋篠宮家の学校選び】

秋篠宮家の長男・悠仁さま(C)共同通信社

【秋篠宮家の学校選び】#18

悠仁さまの大学選びの期限が実質、あと半年を切った。最有力とされる東大や筑波大の推薦入試(学校推薦型選抜)の出願受け付けは11月初旬。迷う時間はほとんど残されていないが、状況を見守ってきた個別指導塾の経営者は「どこを選ぶにしてもいばらの道が待っている」と話す。「お立場上、常に世間の目が向けられている」からだ。「これまでの経緯に不公平感を持つ受験生や保護者が少なくない」という。

「学習院ならともかく、悠仁さまは一般入試を一度も受けずに難関の名門校に入学している。こうしたことに釈然としない気持ちを吐露するお母さんたちが多いのです」

現在、悠仁さまが通う筑波大付属高校への入学は筑波大とお茶の水女子大の間で結ばれた「提携校進学制度」を使ってのもの。両大の付属校に在学する生徒は基準の成績に達すれば、互いの付属校に進学できる。幼稚園から中学までお茶大付属に在学した悠仁さまの進学を前提として設けられた時限的な制度だ。

「できたのは悠仁さまが小学校5年の時で、当初は中学から筑波大付属に入るつもりだった。ところが姉・眞子さんと婚約した小室圭氏の母のトラブルが表面化。悠仁さまにまで批判の矛先が向かうのを恐れた秋篠宮家は特権的とも映りかねない制度を使うのを避けた」(皇室記者)

■お茶大付属幼稚園も「特別入学制度」で入園

結局、高校進学では提携校進学制度を活用したわけだが、前出の塾経営者は「受験生や保護者はこうした動きに敏感」と話す。悠仁さまに関しては、同様の新ルールが使われるのが筑付高が最初ではなかった点も不公平感を増す要因になっていると指摘する。お茶大付属幼稚園への入園も一般募集を通してではなかった。その前年度につくられた「特別入学制度」を使ってのものだ。

「大学が必要と考えた女性研究員や教員の子を付属校(幼稚園~高校)に受け入れる制度です。日本学術振興会の名誉特別研究員の紀子さまは悠仁さまが入園される前年の3月からお茶大で研究を始めていた。そして同制度の適用第1号となったのですが、学内からは皇室への便宜ではないかとの声も出ていた」(お茶大関係者)

幼稚園の入園から14年以上も経過しているが、「一昨年の筑付高入試の際も一部の受験生の母親からこの話が出てきた」と塾経営者は振り返る。

「入試はあくまでもフェアでなければならず、皇室といえども例外ではないと考える受験生・保護者が大半」だというのだ。

大学入試を目前にして、こうした過去の話が蒸し返されること自体、悠仁さまにとっては不幸といわざるをえない。自身が敷いたレールではないのだ。その一方で昨年11月に発表したトンボの論文は「高校生を超え専門の研究者にも引けをとらない」(東大教授)とも評される。研究実績を重視する東大の推薦入試でも十分に通用するレベルだという。これからさまざまな障壁が予想されるだけに、どう乗り越えるか正念場である。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)

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