小池知事は首都決戦も「AIゆりこ」任せの仰天…学歴詐称疑惑の追及逃れで街頭に立たず?

うわっ、出た!「AIゆりこ」が爆誕だ(小池百合子都知事のXから)

散々焦らした後は「AIゆりこ」爆誕だ。20日告示の東京都知事選(7月7日投開票)への3選出馬表明から一夜明け、小池知事は13日朝、約1年半ぶりにXを更新。公開した生成AIのそっくり動画が話題だが、実際の選挙戦もAI任せになりかねない事情があるようで……。

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「皆さん、おはようございます。この動画はワタクシ、AIゆりこがお届けします」

そんなあいさつから始まる動画はニュース番組形式で小池都政の実績をアピール。勝負服の緑のジャケット姿は本人と見まがうほど。キャスター時代の小池知事をほうふつさせなくもない。容姿と音声は生成AIによって小池知事のそれを再現したようだが、口調はたどたどしく、身ぶりと合わない部分もある。言っちゃあ何だが、ちょっと不気味な印象だ。SNSの評価も「面白い」「怖い」と賛否が分かれている。

AIゆりこ動画は選挙終了まで毎日、更新されるという。小池知事は2017年8月の会見で、築地市場の豊洲移転問題に関する意思決定過程の記録が残っていないことを問われたことがある。その際「それはAIだから」「人工知能、つまり政策決定者である私が決めた」と人を食ったような答えを返したものだが、まさか本当にAIゆりこが誕生するとは──。

「始めた理由は2つ。まず新しいことをやりたい小池さんの好奇心。もう1つは選挙期間中も公務をこなさないといけないから。選挙活動がおろそかになる部分を補ってもらう」(小池側近)

13日は小池知事も「公務に毎日励んでいるため時間的な制約もあり、AIゆりこからお伝えする」と上機嫌だったが、おかしな発言だ。4月の衆院東京15区補選で作家の乙武洋匡氏を全面支援し、12日間の選挙戦のうち9日も公務そっちのけで応援に入っていたのは誰あろう、小池知事である。

逃げまくるから、怪しまれるのに…

小池知事が「公務」と「SNS」を前面に打ち出すのは4年前の都知事選の再来だ。前回は新型コロナ対応を理由に「公務最優先」を掲げ、選挙活動はSNSを多用し、街頭演説はゼロ。それでも約366万票で圧勝したが、「公務」は建前で、街頭活動を抑えたのはコロナ対策とは別の理由があったともっぱらだった。

「学歴詐称疑惑の追及逃れです。当時は作家・石井妙子氏の『女帝 小池百合子』の発売直後で、カイロ留学時代の同居人の告発内容が関心を集めていた。街頭に出れば記者はもちろん、いつ、誰が疑惑を追及してくるか分からないと不測の事態を避けたとみられたのです」(民放関係者)

元側近の告発により疑惑が再燃した今回も状況は一緒だ。今はさすがに街頭演説ゼロだと不自然だが、つばさの党の選挙妨害事件により、小池知事が街頭に立てば現職知事として、周囲には警察の強固な警護体制が敷かれることが予想される。

「街頭演説は告示日や週末などに絞り、日程の事前告知も控え、警護された小池知事が選挙カーから降りる機会も減るでしょう。公約発表会見も都庁記者クラブ限定で、各社1人のみと制限が付くのではないか。それだけ学歴詐称疑惑の追及を受けたくないのです」(前出の民放関係者)

出馬表明後のぶらさがり会見でも、小池知事はフリー記者の学歴詐称疑惑に関する質問を遮るように一方的に会見を打ち切り、去っていった。その「逃亡映像」はSNS上で猛拡散中だ。逃げまくるから、ますます怪しまれるのに懲りない。身勝手な女帝はこの調子だと、知事の重職でさえ「AIゆりこ」に任せかねない。

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