大坂なおみ、元全米女王アンドレスクにフルセットで敗戦。復帰後初のツアー4強入りならず[リベマ・オープン]

大坂なおみ、2時間15分の熱戦も実らず準々決勝敗退

現地6月14日、「リベマ・オープン」(オランダ・スヘルトーヘンボス/WTA250)シングルス準々決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の大坂なおみ(フリー/世界ランク125位)は、同じくワイルドカードで出場し勝ち上がってきた元世界4位のビアンカ・アンドレスク(カナダ/同228位)と対戦。4-6、6-3、6-7(3)とフルセットの末に敗れ、出産から復帰後初めてのツアー4強入りとはならなかった。

26歳の大坂は、今年1月の開幕戦でツアー復帰を果たすと、トップ20からも勝利。クレーコートで行われた今年2つ目のグランドスラム「全仏オープン」(フランス・パリ)では、初戦を突破し、2回戦で3連覇を達成することとなるイガ・シフィオンテク(ポーランド/同1位)にマッチポイントを握りながらも6-7(1)、6-1、5-7と惜しくも敗れた。

苦手とするクレーコートで自信を深めた大坂は、キャリアを通じて12大会の出場にとどまっているグラスコート・シーズンに突入。その初戦となった今大会では、1回戦で第4シードのエリーゼ・メルテンス(ベルギー/同32位)を6-2、6-4で下すと、2回戦でワイルドカードのスーザン・ラメンス(オランダ/同140位)を6-2、6-2で撃破。ツアー2度目の8強入りを果たしている。

キャリアで初めての4強入りを狙った準々決勝では、2019年に全米オープンを制して、世界4位を記録しているアンドレスクが相手。グランドスラムを制した経験を持つ者同士の対戦となった。

試合は第1セット第7ゲームでアンドレスクにワンチャンスを生かされて4-6で落とした大坂だが、第2セットでは気落ちすることなく開始から5ゲームを連取する。第7ゲームではアンドレスクに一つブレークを返されたものの、6-3でセットを奪い返した。

高い集中力を維持し、激しい打ち合いとなった試合は最終セットへ。第6ゲームでリードを許した大坂は、3-5とアンドレスクのサービング・フォー・ザ・マッチでは強いボールで押し込んでブレークする。土壇場で追いついて再び息を吹き返したが、そのままもつれたタイブレークでは、リードしたところからストロークが乱れて、5ポイントを一気に落として6-7(3)。2時間15分の熱戦の末に惜しくも敗れた。

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