トクリュウ「中心人物」の28歳男を逮捕 郡山、風営法違反疑い

 交流サイト(SNS)などでつながり、離合集散を繰り返す集団「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」が関与する郡山市のガールズバーが県内で初めて摘発された風営法違反事件で、郡山署は14日午後5時50分、風営法違反の疑いで住所、職業ともに不詳の容疑者の男(28)を逮捕した。グループの逮捕は5人目。同署によると、容疑者の男はグループのリーダー格で、実質的な店舗の経営に携わっていたとみられる。

 逮捕容疑は5月24日午後10時ごろ、郡山市大町1丁目の風俗営業の許可を受けない飲食店で客に飲食させるなどの接待を伴う営業をした疑い。グループはJR郡山駅前を中心に飲食店を複数店舗展開しているとみられ、同署は容疑者の男が他の店舗の経営にも関与しているとみて捜査している。また、このグループ内には他にも店舗経営に関わった人物がいるとみて、組織の実態解明を進めている。

 同署は県警組織犯罪対策課、機動捜査隊と捜査した。

 地検郡山支部は14日、風営法違反で逮捕・送検された鏡石町岡ノ内、飲食店経営の容疑者の男(24)と、同じ店舗で店長役を担っていたとみられる飲食店従業員の容疑者の女(23)の2人を処分保留で釈放した。任意で捜査を続けるとみられる。

 大麻所持疑い再逮捕

 このうち、郡山署は同日午前10時35分、大麻取締法違反(所持)の疑いで容疑者の男を再逮捕した。

 再逮捕容疑は5月25日、須賀川市のアパート内で大麻を含む液体を所持していた疑い。

 同署によると、容疑者の男の関係先のアパートを捜索して発見したという。同署は容疑者の男が使用するために所持していたとみて捜査している。

 また、地検郡山支部は14日、同じ店舗で働いたとみられるアルバイトの男(21)を不起訴とした。地検は不起訴の理由を明らかにしていない。

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