いわきFC、守備で流れ優位に あすホームで甲府戦

天皇杯秋田戦でいわきデビューを飾ったFW棚田 =12日、ソユースタジアム

 サッカーJ2いわきFCは16日、ホームのハワイアンズスタジアムいわき(いわき市)でヴァンフォーレ甲府と対戦する。いわきの通算成績は7勝6分け5敗で順位は20チーム中8位。甲府は6勝5分け8敗の13位。午後4時開始予定。

 リーグ後半戦の1戦目。総得点数がリーグ4位と攻撃力がある甲府を、失点の少なさがリーグ2位タイで無失点試合数もリーグ3位タイと堅守を誇るいわきがホームで迎え撃つ。前回対戦は1―1の引き分けだった。いわきは甲府の強力な外国人FWを抑え、試合を優位に進めたい。

 棚田復帰、FW陣に厚み

 J1広島から育成型期限付き移籍で加入したFW棚田遼が、12日の天皇杯秋田戦でいわきでのデビュー戦を飾った。チーム始動日から続いた長いリハビリを乗り越え「みんなの試合を観ながら、早くプレーしたいと思っていた。やっと復帰できた」と喜ぶ棚田は、リーグ後半戦に向けて「ゴールやアシストを量産していきたい」と活躍を誓った。

 秋田戦は後半14分に「3.4・3」の右トップ下で出場。得意のドリブルやターンを随所に見せた。しかし同28分以降は2点差がついて攻め急がない展開となったことで、FWとしての見せ場は少なかった。「もっとゴールに迫りたかった」

 ただ、状態は順調に上がっているようだ。全体練習に完全に合流してから約1カ月。練習試合も2試合に出場し試合勘や体力を順調に取り戻してきた。「カウンターの時に前に出て行く力がついてきた。全然走れた。試合を重ねれば、もっと状態を上げていける」と語る。

 力強いプレーを武器とする選手が多いFW陣に技巧派の棚田が加わることで、攻撃の幅の広がりに期待ができそうだ。棚田は「大事な試合が続く。少しでも上位に行けるよう頑張りたい」と意気込んだ。(小磯佑輔)

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