福島市、ごみ排出量全国ワースト13位 生ごみの割合多く

 2022年度の福島市民1人1日当たりのごみ排出量は1080グラムで、人口10万人以上の全国259都市でワースト13位だった。前年度の1091グラムから11グラム減少し、ワースト14位から順位を一つ上げたが目標としている890グラムは達成できておらず、さらなるごみの減量が求められる。

 東北の県庁所在地では最も多く、県内の市では郡山の1165グラム、会津若松の1098グラムに続いて多かった。1080グラムのうち、事業系が300グラム、生活系が779グラムだった。家庭から出る可燃ごみの中で生ごみの割合は4割となっており、生ごみの減量が課題となっている。

 市は本年度から、家庭ごみのうち割合が最も多いとされる生ごみの減量を目指す「生ごみゼロチャレンジ」に取り組んでいる。微生物の力で生ごみを分解する消滅型生ごみ処理容器「キエーロ」の普及活動やフードシェアリングサービス「ふくしまタベスケ」などを展開している。

 市の担当者は「家庭で手軽に取り組めるキエーロなどをPRして、市民と一緒に生ごみ減量に取り組みたい」と話した。

 ごみの排出量を巡っては、22年度の県全体の排出量が1021グラムで全国で最も多かった。

© 福島民友新聞株式会社