「パリ五輪」日本代表は松山英樹と中島啓太が濃厚に 星野陸也が予選落ち

星野陸也は復帰戦で予選落ち。パリ五輪への道が断たれた(撮影/村上航)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(14日)◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70)

パリ五輪」男子ゴルフの日本代表に松山英樹と中島啓太が選ばれることが濃厚になった。有資格者は今週の「全米オープン」終了後、17日付の世界ランキングを元にした五輪ランキングで決定する。2枠が確定的な日本勢の4番手、星野陸也が19オーバーで予選落ちしたため、逆転の望みが絶たれた。

大会前の最新世界ランクで日本勢は松山が14位でトップ。中島が83位で続き、92位の久常涼が3番手に続いていた。中島と久常は今週出場試合がなく、108位の星野に逆転の望みが残されていたが、世界ランキングポイントを加算できなかった。

ショットは2日目の後半にかけて良くなった(撮影/村上航)

星野は前回2021年の「東京五輪」に出場。2大会連続の参戦を逃した。ことし2月にDPワールドツア(欧州ツアー)「カタールマスターズ」で優勝。チャンスを広げた春先に肺から空気が漏れる「気胸」を患い、3月末から戦線離脱。全米オープンは約2カ月半ぶりの出場試合だった。

五輪について「悔しい思いがたくさんあります」と吐露した一方、「まずは試合に復帰できたことが一番かなと思っている。体調も問題なく、なにも気にせずプレーできて良かった」とカムバックを自ら喜んだ。「78」「81」と苦戦が続いた2日間を「スコアは全然ダメだったけれど、きょうの後半ぐらいからはようやく、自分の中でも納得できたショットもあった。次の練習を早くしたいなと思います」と振り返る。

欧州ツアーに再び参戦する(撮影/村上航)

肉体的な不安を解消できたことから次週オランダでの「KLMオープン」から再び欧州ツアーに帰ることを決めた。「今シーズン、もう一回優勝することをひとつの目標として頑張っていきたい」。海の向こうでの旅を本格的に再開させる。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

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