若狭勝氏 法律家として小池氏、蓮舫氏とも支持できないと断言「公職選挙法違反の疑いが濃厚」

若狭勝氏

元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏が14日夜、ユーチューブチャンネル「弁護士 若狭勝のニュース塾」を更新。東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)で有力と見られている小池百合子氏と蓮舫氏について「どちらも支持できない」と断言した。

若狭氏は法律家として「政治家に求めることっていうのはどうしても、法律を犯すことがない。要するに犯罪の嫌疑もない、そして公正で説明責任が果たされること」が前提だという。

そのうえで小池氏、蓮舫氏ともに「公職選挙法違反、つまり犯罪の疑いが濃厚である」。もし当選したとしても「罰金という刑事罰が確定すると、公民権停止になって失職するというおそれがある」と指摘した。

蓮舫氏は今月2日に東京・有楽町で行った街頭演説で「この夏、七夕に予定されている東京都知事選に蓮舫は挑戦いたします」と話したが、若狭氏は「公職選挙法が定める事前運動という犯罪に該当する一つの要件になります」と断言。さらに「犯罪っていうのが明らかだと私は専門的に思います」と話した。

一方の小池氏についても「公職選挙法違反の疑いが濃厚」という。「5月28日に小池知事宛の、東京都内62区市町村の8割に当たる52区市町村長の名でですね、出馬要請文を受け取っている」としたうえで、「これはですね、いわゆる公務員の地位利用による選挙運動に当たる。これ、犯罪になるということなんですね」

若狭氏は「当選して都知事になったとしても、あくまで公民権停止で失職する恐れのある人というのを選ぶわけにはいかない」と話した。

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