パリ五輪代表候補の古江彩佳は『68』で16位に浮上「上位を見て頑張りたい」

古江彩佳の安定感は今週も健在(撮影:GettyImages)

<マイヤーLPGAクラシック 2日目◇14日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6556ヤード・パー72 >

今夏のパリ五輪日本代表の座を争う古江彩佳が、5バーディ・1ボギーの「68」で回り、トータル6アンダー・16位タイまで浮上した。

アウトコースをプレーした前半から小気味よくバーディを奪っていった。大会を中継するWOWOWのインタビューでは、「バーディチャンスについても決められないパットもあった」と振り返ったが、2番、4番と序盤からスコアを伸ばしていった。さらに8番パー5でも3打目をビタッと寄せ、さらにバーディを積み重ねる。

後半も2.5メートルを決めた12番パー4でスコアを動かすと、3パットを喫した16番では一歩後退こそしたものの、最終18番パー5で2オンに成功。2パットのバーディで締めくくることができた。5つあるパー5のうち3つを制圧。「しっかり取りたいパー5で取れたので、リズムよくできた」と流れを作り出した。

84.6%(11/13)のフェアウェイキープ率、83.3%(15/18)だったパーオン率は、ともに2アンダーだった前日を上回るもの。ショットについて聞かれた際、“おなじみ”の「ぼちぼちかなと思います」という答えが返ってくるあたり、充実ぶりもうかがえる。

パリ五輪代表の座をかけて畑岡奈紗や山下美夢有らと争っているが、今月24日の各国代表決定までここを含め残り2試合。世界ランキングを基にした五輪ゴルフランキングで日本勢最上位につける笹生優花の代表入りはほぼ確実な状況だが、現状のままなら残り1枠を争う古江、畑岡、山下の3者は僅差で競り合っている。緊張感のある戦いが続くが、「あしたもビッグスコアを目指しながら上位を見て頑張りたい」と、まずはここに集中する。首位とは5打差。先週も2位で終えるなどここ3試合連続でトップ10入りの好調ぶりを、週末にいかんなく発揮することになるか。

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