タイガー・ウッズは予選落ち「勝てず、フラストレーション溜まる」

タイガー・ウッズの23回目の全米オープンは2日間で終わった(撮影/村上航)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(14日)◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70)

カップに収まりかけたボールはふちで一周して戻ってきた。15番(パー3)、カラーからパターで転がした2打目のシーン。タイガー・ウッズはひざをかがめ、苦悶の表情を浮かべた。「7番アイアンで軽めで良いショットを打ち、良いパットが打てた。決まっていれば流れが変わったはず。残り3ホールにチャンスを持てたが…」とうなだれた。

2日目は午後にプレーした(撮影/村上航)

過去3勝をマークした「全米オープン」はことし、初めて主催者の全米ゴルフ協会(USGA)の特別推薦で出場した。パインハーストNo.2でのプレーは2005年大会以来19年ぶり。当地でのワーストスコアだった初日「74」に続いて、この日は「73」で通算7オーバー。「良いショットがたくさんあったけれど、思い通りにいかなかった。良いパットも転がりが悪かったときがあった」とカットラインに2打届かなかった。

週末を戦えなかった(撮影/村上航)

次戦はメジャー最終戦「全英オープン」(7月18日開幕/スコットランド・ロイヤルトゥルーン)になる見込み。「今シーズン、残された試合は1試合。仮に勝ったとしても、(PGAツアーの)プレーオフシリーズには行けないから」と明言した。

次戦は7月の全英オープンになる(撮影/村上航)

5月「全米プロ」に続く予選落ち。ことし4日間を戦ったのは4月「マスターズ」だけだ。「勝つためには予選を通らなくてはならない。勝てないことはフラストレーションが溜まる。それほど良いプレーができるだろうと考えていたが、そうはいかなかった」と勝つことに変わらず執念を語った。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

大歓声は今も変わらない(撮影/村上航)

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