「成長できる環境づくりを」 長崎ヴェルカ・伊藤社長が講演 県警本部で幹部らに

県警幹部を前に組織運営について講演する伊藤社長=県警本部

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の長崎ヴェルカの伊藤拓摩社長兼ゼネラルマネジャー(GM)が3日、県警本部で幹部警察官ら約60人に向け、組織運営について講演し「選手らが成長できる環境をつくり続けることにこだわっている」と話した。
 組織運営の中核を担う県内各署の副署長や本部所属の管理官らが対象。伊藤氏はチーム発足時の2020年、ヘッドコーチ兼GMに就任。チームは21~22年シーズンのBリーグ参入から最短の2年でB1に昇格した。
 講演では、チームの立ち上げから大事にしてきた理念や軸を紹介。職場においても共通する組織づくりの課題として、自身と異なる世代とのコミュニケーションを挙げ、「一番心がけていることは、選手らを年代や出身国などのカテゴリーで見ないこと」と話した。
 さらに「一人一人の目標は何か」「どういうキャリア形成を描いているのか」など個人を知る必要性を強調。「その人を知ることで、効率的なコミュニケーションが取れ、その人にとって成長できる環境がどのような環境か知ることができると思う」と力を込めた。    

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