イタリア人「バリエーションがすごい」 東京でのショッピング中に驚いた日本の店の特徴とは

イタリア人のジュリア・ラウラさん【写真:Hint-Pot編集部】

多くの外国人観光客は、日本の玄関口のひとつである東京を訪れます。エリアごとに性格の違う街があり、数え切れないほどの店が並んでいますが、外国人の目に東京はどのように映るのでしょうか。過去に2度、日本へ来たことがあるというイタリア人女性に、印象に残った点を聞きました。イタリアとの違いに驚いたこととは、なんだったのでしょうか。

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何度も訪れた渋谷 そして原宿は特別な街

日本の漫画を読んで育ったという、イタリア人のジュリア・ラウラさん。「キャンディ・キャンディ」や「ドラえもん」「Dr.スランプ アラレちゃん」など、少女漫画から少年漫画までさまざまな作品に触れてきました。

そんなジュリアさんはこれまでに2回、日本を訪れた経験があります。初めて日本へ来たのは、10年前の2014年冬のこと。それからたった4年後の2018年春に2度目の訪日を果たします。日本のカルチャーに興味津々のジュリアさんは東京各地をめぐり、エリアごとにまったく違う顔を持つことを肌で実感しました。

「渋谷のスクランブル交差点には何回も行きました。ハチ公はひとつの中心点、何度も見ましたね。渋谷の地下にはお菓子売り場があって、おいしいお菓子がたくさん。渋谷には好きなところがいろいろあります。原宿もとても特別。感動しました」

ジュリアさんはショッピングを楽しんでいる最中、イタリアの街並みとは違う、あることに気がついたといいます。

「いろいろな専門店があることにすごく驚きました。ストッキングだけの店とか、ハンドバッグだけの店とか、パンダマフィンの店とか(笑)。バリエーションがあることもすごいと感じましたね」

確かに、日本には1つのものに特化した専門店がひしめき合っています。とくに、ジュリアさんが挙げたマフィン店などのように、飲食店では近年、専門店ブームが継続中。もちろん海外にも専門店はありますが、日本ほどさまざまなジャンルで専門店があるのは、珍しいことのようです。

秋葉原でカプセルトイに夢中に

ジュリアさんは、渋谷や原宿と並び、訪日外国人に人気の秋葉原も訪れました。電化製品や漫画、アニメの街である秋葉原も、とても気に入ったのだとか。

「秋葉原にも、想像以上に多くのお店がありました。透明な壁の中にたくさんのおもちゃが入っていて、コインを入れるとおもちゃが入ったプラスチックボールが出てくるやつはとても気に入りました」と、どうやらカプセルトイにもハマってしまったようです。

そのほかにも「ゲームセンターにも行ったし、書店にも行ってたくさん本を買いました」と、しっかり漫喫した様子。

人気のアパレルショップや、ミシュランガイドに掲載された有名店などが多い渋谷・原宿エリアと同様に、秋葉原もまた大小さまざまな店が軒を連ねます。大手家電量販店からマニアックな電器店までが並ぶ様子は、まるでテーマパークのよう。ほかにもアニメ関連の店やゲームセンターなど、一日いても回り切ることはできないでしょう。

民間のシンクタンク「都市戦略研究所」が2023年に発表した「世界の都市 総合力ランキング」で、東京はイギリス・ロンドン、アメリカ・ニューヨークに続き、第3位に輝きました。その利便性の高さは、ジュリアさんだけでなく、世界中の人々を魅了しています。

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