立腹…中学生に暴行、取り囲んで現金強奪しようとした少年3人「約束すっぽかし、お仕置き」 廃ビルで騒ぎ…影に不良グループ 中学生が通報「袋だたきにされた」 3人を書類送検「態度も悪い」と語る16~17歳

中学生呼び出し暴行 関与の少年3人を書類送検

 知人の男子中学生に暴行し現金を脅し取ろうとしたとして、埼玉県警少年課と川越署の合同捜査班は14日、傷害や恐喝未遂、暴行の疑いで毛呂山町の16~17歳の少年3人をさいたま地検に書類送検した。同課などはこれまでに、3人のほかに関与した16~18歳の男や少年ら5人を傷害容疑などで逮捕している。

 書類送検容疑は共謀の上、昨年11月19日午後4時ごろ―同6時ごろ、川越市脇田町の廃ビル内で、川越市の男子中学生=当時(15)=を取り囲み暴行を加え、「1人3万円持ってこい」などと現金を脅し取ろうとした疑い。いずれも暴行の事実については認めているという。同課によると、被害に遭った男子中学生はこれまでに逮捕されていた中国籍の無職少年(17)=川越市=らと知人関係。男子中学生が昨年10月に少年と会う約束を守らなかったことをきっかけとして、交流サイト(SNS)で翌11月に同所に呼び出して犯行に及んだ。

 男子中学生は同日知人を介して「袋だたきにされた」と通報。防犯カメラなどの精査で8人の関与を特定した。中国籍の無職少年(17)は調べに対して、「連絡もなく約束をすっぽかされて腹が立った。態度が悪くお仕置きをしようとした」などと供述しているという。8人のうち5人は少年非行集団に属しているとみられ、同課はほかの非行事件にも関与している可能性があるとみて捜査を継続している。

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