【東京】伊藤信太郎環境相は14日の定例記者会見で、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を巡り、公費で汚染地域の血液検査をする可能性を問われ「PFASの血中濃度と健康影響との関係を評価するための科学知見は十分に得られていない」と述べ、明言を避けた。
公費の血液検査は、岡山県吉備中央町が町の浄水場の水からPFASが検出されたことを受け、供給区域の住民を対象に10月にも実施する。公費による血液検査は全国初。
伊藤環境相は「吉備中央町が設置した外部有識者による委員会の報告書においても、血液検査は健康影響対策に資するとは言えないと記載されている」と述べ、検査に消極的な姿勢を見せた。
(嘉数陽)