日本人ゴルファーが叩き出したベストスコアに驚きの声が広がっている。
現地6月14日、男子ゴルフのメジャー第3戦・全米オープンの2日目がノースカロライナ州・パインハーストリゾート&CCで行なわれ、松山英樹が4バーディー、ボギーなしの「66」で回り、通算2アンダーをマーク。首位と3打差の8位に浮上し、初日50位スタートから見事な巻き返しで予選ラウンドを突破した。
初日の出遅れを取り戻す怒涛の猛チャージを見せた。松山はこの日、11番パー4で最初のバーディーを奪う。そのあとはパーが続く我慢のゴルフでしのぐと、後半の3番パー4から圧巻の3連続バーディーを記録。一気に上位へと浮上し、トップ10入りを果たした。
この日のベストスコアを叩き出した松山のハイパフォーマンスには、米識者も目を見張っている。ゴルフアナリストで、数多くのメジャー大会でも現地リポーターを務めるリック・ゲーマン氏は「ヒデキ・マツヤマは本日のラウンド最高スコアである66を記録し、ストロークゲインド6.904を叩き出した。2021年以降、メジャー大会で6打以上のストロークゲインドを獲得したのはこれで6回目。この期間ではジョン・ラームと並ぶ最多記録となった」と伝え、松山のゴルフを絶賛した。
また、米スポーツ専門メディア『The Athletic』にも記事を寄稿しているスポーツライターのジャスティン・レイ氏も、松山の活躍に熱い視線を送る。ラウンド終了後、同氏は自身のX(旧ツイッター)を更新。「過去30年間の全米オープンで、パーオンが10打以下でボギーなし、4アンダー以上の成績を収めた選手は2004年のフレッド・ファンクに続き、この日のヒデキ・マツヤマの2人だけだ」と綴り、日本人ゴルファーが新たに名を刻んだと伝えた。
過去、全米オープンは2017年に2位タイと優勝まで、あと一歩に迫った松山。2021年のマスターズ以来、2つ目のメジャー制覇に期待がかかる。
構成●THE DIGEST編集部