元オールスター、現TVアナリストのチャールズ・バークリーが来季限りでのテレビ業界引退を明言

現役時代は“空飛ぶ冷蔵庫”の異名をとどろかせ、小柄ながらパワフルなプレーで人気を博したチャールズ・バークリー(元フェニックス・サンズなど)。1993年にはシーズンMPVを獲得し、通算11度のオールスター選出も誇るなど、リーグ屈指のパワーフォワードとして歴史に名を刻んでいる。

引退後はテレビ業界に活躍の場を移し、名物アナリストとしてバスケットボールに携わってきた同選手。現地6月14日に放送された『Inside the NBA』に出演した際、2024-25シーズンが「TNT」での最後の年となり、その後もほかの放送ネットワークに加わることはないと話した。

「何が起きようとも、来年がテレビに出る最後のシーズンになるという決断をした。NBAファミリーにありがとうと伝えたい。君たちは私にとって最高のメンバーだった。喜びと感謝で胸がいっぱいだ」

現在、NBAは2025-26シーズンから始まる新たな放映権の交渉を行っており、現地の報道では「NBC」「ESPN」「Amazon」の3社と総額760億ドル(約11兆8380億円)の契約締結が目前に控えている模様。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの傘下である「TNT」は放映権を失い、それに伴って長寿番組の『Inside the NBA』も終了する見込みだ。

「NBAがTNTに残ることを願うが、個人的には(引退を)私の口から聞いてほしかったんだ。『NBATV』や『TNT』のファミリーには別のネットワークに行かないと伝えたかった。次の年、私は25年間のキャリアを終える予定だ」

リーグコミッショナーのアダム・シルバー氏も契約交渉が長期化していることに謝罪し、TNTで働く関係者に向けてコメントしている。「彼らの、そして彼らの家族のアイデンティティであり、誰もこの不確実性を好ましく思っていないでしょう。この交渉に決着をつけ、できるだけ早く結論を出す必要があると考えています」。

TNTにとっても1つの節目を迎えるであろう今回の放映権争い。引退を宣言したバークリーには最後まで番組を盛り上げてもらい、後悔のない幕引きにしてもらいたいところだ。

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