平野美宇、調子は上々も「パリ五輪は今よりもっと厳しい戦い」 ベスト8で伊藤美誠との“みうみま対決”実現なるか【WTTスターコンテンダー リュブリャナ】

卓球の「WTTスターコンテンダー リュブリャナ」は14日に女子のシングルス2回戦が行われた。世界ランキング9位の平野美宇(木下グループ)はソ・ヒョウォン(韓国)、同11位の伊藤美誠(スターツ)はニー・シャーリエン(ルクセンブルク)とそれぞれ対戦。ともに勝利し、ラウンド16へ勝ち進んだ。

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■平野が世界ランク9位に浮上

前週の「WTTコンテンダー ザグレブ」では平野がベスト4進出を果たしたのに対し、伊藤は2回戦でプリティカ・パバド(フランス)にフルゲームで敗戦。この結果、世界ランキングのポイントで平野が伊藤を上回り、日本勢3番手となる9位に浮上した。

そして迎えた今大会、ともに2回戦からの出場となった初陣で、平野は韓国のカットマン、伊藤は60歳のベテランという特徴を持った相手をそれぞれ退けて、次のラウンドへ進んだ。

平野はベスト8をかけて、リンダ・ベルグストローム(スウェーデン)との戦い。パリ五輪に向けてのシード争いで優位に立つため、世界ランキングをキープしたい。

パリに向けて「今の状態は悪くない」と初戦の後に言及した平野は、「パリ五輪は今よりもっと緊張した戦いになると思うので、そこで自分がどれだけの実力を発揮できるかが大事」と約40日となった大舞台に向けて気を引き締める。

一方の伊藤はパリ五輪行きは逃したものの、世界ランキング1位という自身の目標に向けて新たな想いで国際大会に出場を続ける。パバドはザグレブでフルゲームの末敗れた相手だが、「楽しみで仕方がない。早く試合がしたい」と対戦決定後は伊藤らしいコメントが聞かれ、モチベーションの高さが窺えた。

それぞれの目標に向かって歩みを進める平野と伊藤。黄金世代として卓球界をけん引してきた両者が、スロベニアの地で相まみえることはあるのか。

※取材協力:WTT

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