さがみ信金・ルイーダ ローカルで人材採用 「Odawara Jobs」創設 小田原近郊の求人情報を集約 小田原市・箱根町・湯河原町・真鶴町

(左から)拠点の運営マネージャー椿谷勇次さんと、協定書を交わした横山さん、佐藤常務理事

地域事業者が抱える人材不足の課題解決に向けた取り組みとして、さがみ信用金庫と合同会社ルイーダ(小田原市・横山遼代表社員)が6月6日に協定を結び、小田原に特化した人材採用プラットフォーム「Odawara(オダワラ)Jobs(ジョブズ)」を創設した。

県西エリアを中心に約6000事業者と融資取り引きを行う同信金には、融資以外にも人材不足の相談が多く寄せられる。この課題に対して、地域に特化した新しい人材採用の枠組みが作れないかと、ソフトウェアエンジニアの採用支援で実績がある合同会社ルイーダとの協同プロジェクトが立ち上がった。

きっかけは起業家創出・ビジネスマッチングの拠点「ARUYOODAWARA」(小田原市栄町)。拠点を活用する両者が、意見交換を重ねる中で互いのニーズとスキルが合致したという。拠点会員のデザイナーとエンジニアが協力して5月中旬にウェブサイト(https://www.odawarajobs.jp)を公開。最初の50社は横山さんが面談を行いミスマッチを防ぐための情報の載せ方などを支援して、小田原市近郊の求人情報を集約していくという。土木建設業と港湾運送業を除く全職種が対象で、同信金が取引先企業らへの周知を進める。掲載は無料。成果報酬型のサービスで、採用1人あたり60万円(正社員)が発生する。

同信金の佐藤貴行常務理事は「地域の事業者が多様化するビジネスモデルやそれに伴う経営課題に対応すべく、今回の協定を機に解決に向け推進していければ」と期待を寄せる。移住者でもある横山さんは「地方移住に興味があっても足踏みしてしまう理由の一つに仕事が挙げられる」とし、「エリアに特化することで移住促進のサポートにもなれば」と話した。

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