安眠のために牛乳を飲むなら「起床後 or 就寝前」? 医師監修【疲れない体をつくる睡眠のコツ】

なかなか眠れない、夜中に目が覚める、何時間寝てもスッキリしない……、そんな悩みのある方、必見! ここでは内科医の工藤孝文さんに、疲れにくい体をキープする睡眠のコツを、クイズ形式で教えていただきます。安眠のためにコップ1杯の牛乳を飲むとしたら、いつがおすすめなのでしょう?

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安眠のためにコップ1杯の牛乳を飲むなら? 【A】朝起きて飲む 【B】夜寝る前に飲む

【A】朝起きて飲む
【B】夜寝る前に飲む

牛乳は安眠を誘う飲み物だといわれることがありますが、どの時間帯に飲めば、その力を発揮してくれるのでしょうか? 次のページで工藤孝文さんに解説していただきます。

安眠のためにコップ1杯の牛乳を飲むなら? 【A】朝起きて飲む

牛乳に含まれるトリプトファンが、夜、睡眠を誘うメラトニンに変わる

快眠という観点から見ると、牛乳は朝に飲むのがおすすめです。牛乳にはアミノ酸の一種であるトリプトファンという成分が含まれています。トリプトファンは快眠に導く睡眠ホルモン、メラトニンのもととなるもの。トリプトファンがメラトニンに変換されるまでには14〜16時間かかるので、たとえば朝8時に1杯の牛乳を飲むと夜11時前後にメラトニンに変わって眠くなり、質のよい睡眠が手に入ります。

究極のお休みドリンクは?

水出し緑茶です。水出しにすると覚醒作用があるカフェインが抽出されません。そしてうまみ成分のテアニンが脳をリラックス状態に導き、安眠しやすくなります。日中にコーヒーなどでカフェインを摂りすぎても、テアニンが脳の興奮を抑えてくれます。

※この記事は「ゆうゆう」2019年9月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。


監修者
工藤内科院長 工藤孝文

福岡大学医学部卒業後、海外留学を経て、大学病院や地域の基幹病院に勤務。現在は福岡県みやま市の工藤内科で診療にあたる。生活習慣病や漢方治療、ダイエット治療など、幅広い専門性を生かして地域医療に力を注ぐ。『「凍らせしじみ」ダイエット ダイエットのキモは肝臓にあった!』(扶桑社)など著書多数。

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