【小山】出井のJAおやま桑集出荷所で15日、今年初めての繭の出荷が行われた。
同日朝、管内の生産農家5戸から運び込まれた真っ白な春繭が作業所の台に載せられると、関係者は一斉に出荷に向かない繭をはじく「選除繭(せんじょけん)」と呼ばれる作業を行った。袋詰めされた繭は、トラックで群馬県の製糸業者に送り出された。
同JAによると、今回の出荷量は約850キロ。1粒の重さは平均約2グラムという。出荷作業は10月下旬までに5回行われ、計3トンの出荷を見込んでいる。
同JA養蚕部会長の五十畑茂(いかはたしげる)さん(76)は「今年は天気に恵まれたこともあり、近年にない良質の繭ができた。いいスタートが切れたので、年間3トンという目標を達成できるよう、われわれも健康に気を付けていきたい」と、気を引き締めていた。