J1町田 筑波大戦で主力4人負傷も…横浜Mに快勝 黒田監督「彼らの分まで走り切ろうと」

J1町田の黒田監督

明治安田J1リーグ第18節(15日)、今季初昇格で首位の町田が、横浜M戦(日産)に3―1で勝利した。前半に先制を許したものの、前半43分にDF昌子源のゴールで追いつくと、後半12分にU―23日本代表の米国遠征帰りのFW藤尾翔太が勝ち越し弾。さらに同16分には、MF下田北斗がFKを決めて突き放し、今季初のリーグ戦逆転勝利となった。

アクシデントを力に変えた。PK戦の末に敗退となった12日の天皇杯2回戦筑波大戦では、主力4人が負傷。そんな状況を感じさせず、Jリーグの名門から勝利を挙げた黒田剛監督は「選手の口々から負傷した4人の選手の名前も出ていた。名誉の負傷を絶対に無駄にすることないように、彼らの分まで走り切ろうということ。改めてスポーツにおける心技体が、全面的に相手を上回り、彼らが躍動してくれた成果が、魂のこもったゲームにしてくれた」と振り返った。

13日に米国から帰国して即先発で結果を出した藤尾は「試合前のミーティングでも、監督の方からケガをした4人の分も背負って戦おうという話は出ていた。勝利を届けられてよかった」。試合後には、MF平河悠がFWナ・サンホ、DF池田樹雷人がMF安井拓也、GK福井光輝はDFチャン・ミンギュ、MFバスケス・バイロンはFWミッチェル・デュークのユニホームを着用して、勝利を分かち合った。

次節でリーグ戦は半分を消化する。22日のホーム福岡戦の結果次第では首位ターンもあり得る状況だ。藤尾は「町田はまだまだ止まらない。優勝に向けて一つずつ勝ちを積み重ねていきたい」と力を込めた。

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