大谷翔平 ヤンキース3連戦が全米放送された! 異例ESPNはベンチ裏から生中継

ヤンキース3連戦は不発に終わった大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

【ニューヨーク10日(日本時間11日)発】ドジャースの大谷翔平投手(29)は敵地ヤンキー・スタジアムでのヤンキース3連戦で不発に終わり、2戦3発のヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)とのMVP対決に完敗した。しかし、ワールドシリーズ前哨戦と盛り上がった今カードの主役は間違いなく大谷。米スポーツ専門局ESPNが全米中継した9日(同10日)の3戦目は異例の対応で驚かせた。

これも大谷効果だろう。7~9日(同8~10日)にヤンキー・スタジアムで行われた3連戦はチケット完売。初戦から観客数が4万48人、4万8374人、4万23人の超大入りだった。大谷とジャッジのコラボグッズは即完売した。

また、3戦とも全て全米中継された。初戦の7日(同8日)はApple TV+、8日(同9日)はFOX、9日(同10日)は米スポーツ専門局ESPNが放送した。

大谷、ジャッジをはじめ、ドジャースにベッツ、フリーマン、ヤンキースにスタントンとMVP経験者計5人が並び、両チームとも地区首位を快走していることから、ワールドシリーズ前哨戦と全米の野球ファンが大注目した。

レギュラーシーズンでは異例のことで、オレンジカウンティー・レジスター紙で長年ドジャース番を務めているビル・プランケット記者は「3連戦全国中継は記憶にない…」と驚いたほどだ。

そんな中、3戦目のESPNは大谷をフィーチャーした。試合前に同局のコメンテーターで元阪神のエドゥアルド・ペレス氏がインタビューを行った。ドジャースの攻撃中の5回に放送した。

大谷は右ヒジのリハビリについて「振る本数であったり、全体的な練習のボリュームというのはヒジのケアもあるので、それを考えながら、限られた中でまず調整しなければいけないという難しさはもちろんありますし、リハビリ自体も全てが思い通りにいっているわけではないので調子の悪い日もあればいい日もある」と語るとこう続けた。

「気持ち的にこう、うまくいっていない時は、ヒマというより、術後というのは不安になるものなのでそういう意味ではヒマというより、そういう考える時間が多いかなという気はします」

その直後にベンチ裏で打撃練習している様子を映し出した。試合中にベンチ裏でバットを振っているライブ映像はおそらく、メジャー移籍後初だ。

注目のジャッジとの対決は完敗。3戦目の8回一死三塁でスミスの右犠飛でタッチアップし、ジャッジの今季自己最速の93・4マイル(約150キロ)の好返球をかいくぐってセーフになり、意地を見せるのが精一杯だった。ワールドシリーズで“再戦”が実現した暁には必ずバットでやり返す。

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