哀川翔 三池崇史監督〝幻の作品〟上映を喜ぶ「21年ぶりにしびれましたね」

左から三池崇史監督、曽根悠多、哀川翔

俳優の哀川翔が15日、都内で行われた「映画『極道恐怖大劇場 牛頭』舞台挨拶」に出席した。

「牛頭」は2003年にカンヌ国際映画祭監督週間で上演された、三池崇史監督が手がけた極道ホラー映画。その後映画祭やイベントを除いて上映されず、幻の存在となっていた。21年越しに日本の劇場で初公開された今作の舞台あいさつには、哀川、三池監督の他、主演の曽根悠多、当時牛頭役を演じた塩田時敏、脚本を担当した佐藤佐吉氏も出席した。

哀川は作品について「21年ぶりにしびれましたね。ここまでよくわからないとは思いませんでしたけど。2時間ちょっとの上映時間があっという間でした。エンディングを迎えたのが寂しくて、もうちょっと続きを見たいなと思いましたね」と告白。

また今回の台本を先に読んだ哀川の妻が「狂った役」と称したという役柄については「やるにあたっては自分は狂ってないと思わないとできないですし、俺だけは狂ってないんだという気持ちで取り組みましたけど、(見返すと)俺が狂ってましたね…」とそのエキセントリックさに苦笑し、会場の笑いを誘った。

そして壮絶なラストシーンに関して、CGを使わずに生身で演じたことについても言及。「どう考えてもCGですよ。俺の顔の型とかもあったし、ポイントだけ撮るのかなとおもったら全部やりましたよね」と振り返ると「今見ても不思議なシーンですよね。自分でやってますけど、上手く撮れてますよね」と笑顔を見せた。

今回の公開がかなったことについても「劇場で初めて公開されるのも感動しましたし、映画館で見られたこともうれしく思っています」と明かした哀川。最後は「楽しく映画を見るのはこういうことなんだと思いました。大勢の方に見ていただいてうれしく思います。ありがとうございました」と清々しい表情で締めくくっていた。

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