RISE王者6人がそろい踏み 那須川龍心戦が濃厚な数島大陸は「頭一つ抜けてるところ見せる」

 タリソン・フェレイラを激闘の末にKOした中村寛

 「キックボクシング・RISE」(15日、エディオンアリーナ大阪)

 ビッグマッチ「RISE WORLD SERIES 2014 OSAKA」では、メインで防衛戦を行ったスーパーフライ級王者の大崎一貴(27)=OISHI=の他にも5人のRISE王者が出場し、王者6人のそろい踏みとなった。

 ライト級王者の中村寛(27)=BK=はタリソン・フェレイラ(28)=ブラジル=と壮絶な打撃戦を展開。1ラウンドに偶然のバッティングで「1ラウンドの記憶がない。ずっと水の中におるよう」という大ダメージを負ったが、最終3ラウンドに左ミドル、左フック、左ミドルからのラッシュで3度のダウンを奪い3回2分58秒、KO勝ち。「どう終わったのか分からない、3ラウンドで僕がKOしたみたい。気合っすね。テーマ通り最後、気」と、傷だらけの顔で話した。

 フライ級王者の数島大陸(21)=及川道場=はスドロー・ソージョートンプラシン(20)=タイ=を3回2分25秒、「悪魔の左ボディー」でKO。防衛戦ではこの日、塚本望夢(18)=チームボンズ=に競り勝った那須川龍心(18)=チームテッペン=の挑戦を受けることが決定的になった。数島は「2人もすごいハイレベルな試合して、すごい成長してんなと思った」としつつ、「フライ級では数島が頭一つ抜けてんなっていうところを見せる」と自信を漂わせた。

 スーパーフェザー級王者の大雅(27)=トライハード=は、武尊やスーパーレックとも拳を交えたダニエル・プエルタス(31)=スペイン=に3-0の判定勝ち。練習していたというオーバーハンドのフックで何度かグラつかせ、自身はノーダメージでの完勝に「僕も世界トップレベルの位置にいるとすごい自信になった。次につながってホッとしている」と笑顔。「世界一を証明する場を作ってくれるなら盛り上げられる」と、トーナメントの開催を要求していた。

 ライトヘビー級王者の南原健太(26)=極真会館=はジェシー・アスティル(23)=オーストラリア=を3回58秒、左膝でKOし、10勝目を挙げた。10勝は全てKO勝ちしている。

 ウエルター級王者の中野椋太(27)=誠至会=は宇佐美秀メイソン(23)=バトルボックス=と対戦したが、偶然のバッティングで中野が負傷し、3回途中で試合がストップ。負傷判定1-0(1者は宇佐美)でドローとなった。

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