イスラエル兵、ガザで8人死亡 最南部、攻撃を一時停止

子どもを抱える車いすのパレスチナ人=15日、ガザ中部デールバラハ(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍は15日、地上作戦を続けるパレスチナ自治区ガザ最南部ラファの西部で同日朝、装甲兵員輸送車が爆発し、兵士8人が死亡したと発表した。イスラム組織ハマスは輸送車を攻撃したと表明した。イスラエルメディアによると、ガザ中部で1月、作戦中に兵士21人が死亡して以降、1回の攻撃で最多の死者。

 軍は16日、人道支援物資の搬入を増やすため、ガザ南部の一部で軍事活動の「戦術的な一時停止」を15日に開始したと発表した。イスラエルとガザの境界にあるケレムシャローム検問所からガザ南部を通る道路で毎日午前8時~午後7時の攻撃を停止する。軍はエジプト・ガザ境界のラファ検問所を封鎖。支援物資の搬入が滞り、飢餓が拡大している。

 中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、ラファでは15日、軍とハマスの激しい衝突が続いた。イスラエルのネタニヤフ首相は声明で、ハマスの軍事力と統治能力を無力化し、全人質を奪還するまで戦闘を続ける考えを改めて強調した。

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