9戦7敗…高橋光成は「詰めの甘さが出ている」 失意の監督代行、抜け出せぬ低迷の“一手”

DeNA戦に先発した西武・高橋光成【写真:小林靖】

高橋光成は6回途中3失点で7敗目…今季未勝利

■DeNA 5ー0 西武(15日・ベルーナドーム)

西武・高橋光成投手は15日、本拠地・ベルーナドームで行われたDeNA戦に先発し、5回2/3を8安打3失点(自責点2)で降板。試合も0-5で敗れ、自身は9試合登板でいまだ勝ち星なしの7敗目を喫した。試合後、渡辺久信監督代行は「詰めの甘さがでていると思う。光成が勝ってくれないとチームがのっていけない」と奮起を促した。

3年連続2桁勝利のエース、高橋光成投手は2回2死から山本祐大捕手に先制ソロを浴びた。3回、5回は味方の守備の乱れにも泣かされたが、踏ん張り切ることができずに降板を告げられた。味方打線も沈黙し、リーグワーストの7敗目となった。

渡辺監督代行は「ついていない部分もありましたけど、それはエースとしてカバーしてやらないと」と厳しい視線。「いい時の光成のボールじゃないという感じはしますね」。本来の姿を取り戻すための2軍での再調整については「ちょっと考えますけど、まだ決めていません」と含みを持たせた。

粘りきれない高橋の姿に、豊田清投手コーチも歯痒さを感じている。「いかに先取点を与えないか、というなかでエースと呼ばれる男が流れをもっていかれるようなことをしていては勝てない。細心の注意を払って投げられると思うから、ローテに入っているんだから」。不用意な先制弾には苦言を呈した。

それでも「やるのが難しいのは十分にわかっています。でもやらなきゃ勝てないんだからやろうよ。1番もがいているのが光成だから。そこはなんとか助けてあげたいと思います」。チームは2年連続の交流戦最下位が確定し、19勝43敗で借金は24まで膨らんだ。エースの復活なしにチームの浮上はない。渡辺監督代行も、豊田コーチもマウンドで仁王立ちする高橋光成の姿を待ち望んでいる。(湯浅大 / Dai Yuasa)

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