アルゲリッチ音楽祭、優雅にフィナーレ 大分市で日本人音楽家が10曲披露【大分県】 第24回別府アルゲリッチ音楽祭

美しいハーモニーを奏でた遠藤真理(右)と実川風(中央)=15日、大分市牧緑町の平和市民公園能楽堂

 第24回別府アルゲリッチ音楽祭の最後を飾る「日本の音楽家の今を聴く」が15日、大分市牧緑町の平和市民公園能楽堂で開かれた。チェロの遠藤真理とピアノの実川風(じつかわ・かおる)が息の合った演奏を披露した。

 日本人音楽家に焦点を当てたプログラム。遠藤はウィーン室内管弦楽団やプラハ交響楽団と共演するなど国内外で高い評価を受けている。実川は2015年にロン・ティボー・クレスパン国際コンクールで第3位に輝くなど若手演奏家を代表する一人。

 サンサーンス「白鳥」の優雅な調べで幕開け。カサド「親愛の言葉」や、ブラームス「チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調op.38」など、ピアノソロやアンコールを含めた10曲を熱演し、大きな拍手が送られていた。楽曲や作曲者についての解説もあった。

 会場には親子連れも多く、小学3年生の時からピアノを学んでいるという同市星和台の福富耀(ひかる)さん(13)=稙田東中2年=は「繊細な音から迫力ある音まで楽しめて良かった」と感想を語った。

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