道後温泉本館、全館営業再開へ準備大詰め 6月18日~7月10日臨時休館

 保存修理工事のため部分営業を続けてきた道後温泉本館(愛媛県松山市)は、7月11日の全館営業再開に向け、準備が大詰めを迎えている。6月18日~7月10日は臨時休館し、本館東側の仮設札場(入浴券売場)撤去などの作業を行う。期間中、別館飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)と椿の湯は通常通り営業する。

 国指定重要文化財の道後温泉本館は2019年1月、耐震化などの保存修理工事を開始。市道後温泉事務所によると、今年5月末時点の工事の進捗(しんちょく)率は約91%で、全館再開は予定より約半年前倒しとなった。

 17日までは本館東側の又新殿(ゆうしんでん)・霊(たま)の湯棟を営業しながら、内装の最終仕上げや備品の搬入などを実施。臨時休館中は、仮設札場やロッカーの撤去、大型家具の設置、備品の配置確認などを予定する。本館の指定管理者となる道後温泉コンソーシアムは、スタッフ研修などにも注力していくという。

道後温泉本館の全館営業再開を前に、臨時休館中の作業などを話し合う関係者=14日午前、松山市道後湯之町

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