県内の保育所待機児童ゼロ、15年度以降初 「潜在的」は依然存在

 愛媛県は13日、希望しても認可保育所などに入れない県内の待機児童が4月1日時点でゼロになったと発表した。前年度より9人減少。ゼロになるのは、国が待機児童の定義を見直した2015年度以降初めて。

 県内の待機児童は15年度の119人をピークに減少。県では保育施設の整備や人材の確保が進んだことが要因としている。

 県内の保育所などは407施設で前年度に比べ3施設増加。保育士は5916人で120人増えた。前年度に唯一、待機児童がいた砥部町では新たに2施設を整備した。

 ただ、自宅や職場近くなど特定の施設のみを希望して待機となるケースは、待機児童数として算入されない。こうした「潜在的待機児童」は依然存在する。松山市の潜在的待機児童は4月1日時点で298人(前年比29人減)に上った。

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