BreakingDown公式レフェリー・鬼木貴典さんが死去 がん告白から1か月「安らかに旅立ちました」

鬼木貴典さん【写真:山口比佐夫】

妻の夏美さんが報告「本当に最後まで信じて闘っていました」

格闘技エンターテインメント「BreakingDown」の公式レフェリーを務めていた鬼木貴典さんが14日に死去したことを、15日に妻の夏美さんが報告した。

5月18日にステージ4のがんを告白していた鬼木さん。足が動きづらくなり「BreakingDown」のレフェリーを辞退することや、医師から「余命2か月」と宣告を受けていることなどを明かしていた。

この日、鬼木さんのXを更新した夏美さんは「2024年6月14日18:08 鬼木貴典が永眠いたしました。生前はひとかたならぬご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。家族に見守られながら、苦しむことなく安らかに旅立ちました」と報告。

続けて「生きていこうとする力がとても強く一日一日を大切に過ごしてきて最後の最後まで存在感や、大切な事を心に伝えてくれ笑顔で力強く手を握り続けてくれました。やんちゃな時代を過ごし年齢を重ねる毎に魅力が増し、家族、仲間を大事にしてくれる人でした」と振り返った。

また、「闘病を始めた頃は、誰にも伝えずにひっそりと終わらせたいと私に話していました」と明かし、「先が見えなくなり夫婦で話し合い皆さまに報告したら、たくさんの応援をいただく事ができました。応援メッセージを読むこと。自身に関する動画を見ること。毎日嬉しそうにベッドで過ごしていました。治療に対しても前向きになり、本当に最後まで信じて闘っていました。心から感謝申し上げます」と感謝の思いをつづっている。

なお鬼木さんのがん告白後には、深い関わりがあった格闘技団体「DEEP」や「BreakingDown」が、鬼木さんの治療を支援するため募金やクラウドファンディングを行っていた。ENCOUNT編集部

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