太平洋望み「手つなぎ」 ギネス世界記録に挑戦 千葉県誕生150周年事業 フィナーレイベント

九十九里有料道路上で「手首をつないだ人の最も長い列」のギネス記録に挑戦する参加者ら=15日、大網白里市

 千葉県誕生150周年記念事業のフィナーレイベントが県民の日の15日、大網白里市などで開かれた。記念事業は昨年6月に幕を開け、県内各地で1年間にわたり大きな節目を祝ってきた。この日のイベントは集大成として、県の魅力の一つである海の近くで県民が協力し「手首をつないだ人の最も長い列」のギネス世界記録に挑戦した。県文化振興課によると、参加者数は世界記録の4222人を上回ったとみられる。

 ギネス世界記録挑戦のイベントは、太平洋と九十九里浜を見渡せる九十九里有料道路の大網白里市と九十九里町にまたがる区間で行われた。会場には熊谷俊人知事も駆けつけ、記録挑戦前に「皆さんと一緒に千葉県の未来をつないでいきたい」と参加者に呼びかけた。

 参加者は有料道路上で3列に分かれて午前11時半ごろから手をつなぎ、2017年にマレーシアで記録された4222人のギネス超えに挑んだ。四街道市の大学生、且井輝さん(19)は「親戚と一緒に参加した。九十九里浜の方にはなかなか来ないので新鮮。海を見ながらギネス記録に挑戦できて面白かった」と笑顔で話した。

 白里海岸(大網白里市)などでは海岸清掃も実施した。片貝海岸(九十九里町)や本須賀海岸(山武市)、屋形海岸(横芝光町)では清掃参加者による人文字の作成も行われた。

 16日はグランドフィナーレイベントが勝浦市芸術文化交流センター「キュステ」で行われ、記念事業の総合プロデューサーで音楽家の小林武史さん、総合ディレクターの北川フラムさんらが参加する予定。

ギネス記録に挑戦する熊谷知事(中央)ら

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