蒸し暑さアップ 午後は熱中症と急な激しい雷雨注意 短時間で道路冠水するおそれも

 きょう16日(日)の最高気温は九州から東北にかけて30℃以上の真夏日になる所が多く、前日より湿度が高いため蒸し暑さが増す見通し。また、午後は晴れ間があっても西日本から北日本の内陸や山沿いを中心に、急な激しい雷雨となるおそれがある。午後は熱中症と天気の急変に気を付けて過ごした方がいいだろう。

午前中から30℃超え続出中

 きょう16日(日)朝までは関東など東日本を中心に雨が降っていたが、昼前にはやんで広い範囲で日差しが届いている。
 午前11時までの最高気温は、青森県三戸郡三戸町で32.2℃を観測するなど、すでに全国57地点で30℃以上の真夏日となり、午前中から6月とは思えない暑さになっている。

午後はさらに真夏日エリア拡大 湿度も高め

 午後も日差しは届き、さらに30℃以上の真夏日エリアが拡大する見通し。最高気温は福島と宮崎で33℃まで上がるほか、山形・前橋・甲府・名古屋・岐阜・富山・岡山・高松などは32℃の予想。東京都心は29℃の見込みだが、前日より湿度が高いため蒸し暑さは増しそうだ。昼間は風通しのよい服装を選び、30分に1回などこまめな水分補給を心掛けたい。

熱中症だけでなく天気急変にも要注意

 午後も日差しは届くものの、上空にこの時季としては強い寒気を伴った低気圧が大陸から近づいている。この影響で、午後は西日本から北日本の広い範囲で大気の状態は非常に不安定となりそうだ。内陸や山沿いを中心に1時間に30ミリ以上と短時間で道路が川のようになり、冠水するような降り方になるおそれがある。
 万が一激しい雷雨に遭遇した際は地面より低い所は通らず、地下や半地下にいる場合はすぐに2階以上の安全な場所へ避難するよう心掛けたい。

積乱雲が近づくサイン

 また、落雷・竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。晴れ間があっても遠くで雷の音が聞こえた、急に黒い雲が近づいてきた、急に冷たい風が吹いてきた場合は天気が急変するサインとなる。これらのサインを見かけた場合は、すぐに頑丈な建物内に移動した方がいいだろう。ひょうが降るおそれもあるため、農作物の管理や、屋外に車を停めている場合は念のため車に毛布や段ボールなどをかけておくと安心だ。
 なお、あす17日(月)にかけても北陸から北日本では大気の非常に不安定な状態が続くため、空模様の変化に注意したい。

(気象予報士・鈴木悠)

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