団体戦に向けてステーキ屋で“チームMTG” 香妻陣一朗のLIVゴルフ通信 @HOUSTON

プロアマ戦で待機する

◇LIVゴルフリーグ◇ヒューストン◇GC・オブ・ヒューストン (テキサス州)◇7403yd(パー72)

LIVゴルフリーグに今季からシード選手として出場している香妻陣一朗。チームメートから「JINI(ジーニー)」の愛称で呼ばれる彼が、世界のトップ選手が集うLIVの雰囲気や、試合の舞台裏、そして自身が所属するチーム「アイアンヘッズ」の内輪話といった現地情報を届ける。第8戦目の地、ヒューストンから発信。

早めに現地入りして”宇宙見学”で時差調整

LIV8戦目は再びアメリカ本土での試合。テキサス州のヒューストンで行われました。いつもアメリカに来ると時差ぼけがひどいので、今回は試合前週の金曜日に現地入り。しっかりと時差調整を行ってから試合に臨みました。

早めに現地に入ったので、試合会場から車で1時間のところにある「NASAジョンソン宇宙センター」に行ってきました。入場チケットは30ドル。宇宙飛行の管制を行っている関連施設を見学でき、宇宙空間での生活などを学ぶことができます。本物のスペースシャトルもあって、ロケット、カプセル、船内のレプリカなどもあり、スペースシャトル打ち上げの疑似体験もできるんですよ。この内容で30ドルはお得感ありますよね。

練習日にはしっかりコースチェック

夏を間近に控えたヒューストンはとにかく暑かった…。35度を超えた前試合のシンガポールほどではありませんが、連日の30度超え。湿気は東南アジア並みで、毎日汗をかく量が尋常ではなく、水分補給、塩分補給が欠かせませんでした。

試合は3日間で通算3アンダーの32位でフィニッシュ。調子は悪くないんですが、やっぱり3日間かみ合わないとこの舞台で上位に行くのは厳しい。コースのGC・オブ・ヒューストンはハザードが多く、特にティショットが難しかった。特に5番ホール(パー4)が鬼門で、そのホールだけでボギー、トリプルボギー、ボギーと、3日間で5打も打ってしまいました。最難関ホールではあるのですが、上位に来る選手はそこでダボを打たないようにしていますからね。そうした難しいホールで耐える力を磨かないといけないと改めて思いました。現在ランキングは42位。残りの試合に向けて、なんとか順位を上げていきたいです。

チームメートとの食事会

ヒューストンでは初めてチーム4人(ケビン・ナ、スコット・ビンセント、ダニー・リー)で食事をしました。今まで3人で食事というパターンはありましたが、チーム全員がそろったのは初。ダウンタウンにあるステーキ屋に行きましたが、今回はビンセントがごちそうしてくれました。

チーム4人で練習ラウンドも

もう半年近く一緒に試合をやっていますから、みんなだいぶ気心が知れてきました。話題はゴルフだけでなく自分たちの子供の話なども出て、時間を忘れて楽しみました。お互い冗談を言い合ったりして、ほんとチームメートに恵まれたなと思います。最終戦(9月のチームチャンピオンシップ ダラス)はチーム戦ですが、そのときにペアでの試合があり、誰と誰が組むのがいいかという話題にもなりました(ダブルス1試合、シングルス2試合の団体戦)。

僕は誰と組むのでもいいのですが、キャプテンのケビンに「一番強い対戦相手にあててくれ」と言いました。せっかくなら大物キラーをしてみたいので、その意気込みをキャプテンに伝えたんです。そうしたらケビンは「おうおう」って感じでうなずいてくれたので、僕の意気込みは伝わったと思います。最終的にはキャプテンのケビンが布陣を組みますが、今からその最終戦が楽しみです。

試合会場は宇宙イメージ

次戦はLIVゴルフ「ナッシュビル」(6月21日~)に出て、そのあとアジアンツアーの「インターナショナルシリーズモロッコ」(7月4日~)に出る前に、イギリスに行って「全英オープン」の予選会を受けてきます。モロッコのあとは、スペイン、イングランドとLIVの試合が続きますので、しばらくはずっと海外にいる予定です。

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン