アパートの自室に放火、29歳女逮捕 青森・八戸市

容疑者が放火した疑いのある火災現場のアパート=14日午後7時41分、八戸市石堂2丁目(写真の一部を加工しています)

 父や弟と同居するアパートの居室に火をつけたとして、青森県警八戸署と県警機動捜査隊は14日、現住建造物放火の疑いで、八戸市石堂2丁目、無職の女の容疑者(29)を逮捕した。裁判員裁判の対象事件として認否を明らかにしていない。15日発表。

 逮捕容疑は14日午後6時50分ごろ、容疑者の父(69)、弟と3人で暮らす木造2階建てアパート2階の居室の居間に灯油をまき放火、約10平方メートルを焼いた疑い。当時、父と弟は外出していて室内には容疑者1人だった。

 アパートにはほか4人が在宅しており、1階に住む男性(48)が「煙の臭いがする」と119番通報、火は約1時間後に消し止められた。1人が市内の病院に搬送されたが、命に別条はない。

 県警によると容疑者は放火した後、アパートの外へ避難。同8時ごろに八戸署へ1人で出頭し、自分で火をつけた-という旨の供述をしたという。トラブルや計画性の有無を調べている。

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