田母神俊雄氏「保守系は大同団結すべき」非小池の保守層取り込みに小林興毅氏と一本化

小林興起氏(左)と田母神俊雄氏

東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に立候補を表明していた元衆院議員で政治団体「新党やまと」代表の小林興起氏(80)が16日、都内で会見し、不出馬を表明。元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)と政策協定を結び、支援を発表した。

小林氏と会見した田母神氏は「保守が大同団結する時ではないか。小林先生に立候補を辞めて、私を応援してくれませんかという話を持ち掛け、ご理解をいただいた」と話した。

小林氏は衆院議員時代の小池百合子氏と東京10区の地盤を争い、天敵で知られる。10日に「小池さんは立候補すべきでない」と退陣を迫り、学歴詐称疑惑などを掲げて、都知事選に挑むとしていた。小林氏は「本当の保守が立ち上がって、まとまっていかないといけない。田母神さんが出てるならやってもらえばいい」と共同戦線を張ることに同意し、田母神氏の支援に当たるとした。

田母神氏は「日本保守党と参政党は仲が悪いと言われているけど、目指している方向性は一緒だと思う。小異を捨てて、大同しないと、どんどん中国とかに侵されて、日本が崩れて行ってしまう。自民党自体が保守色が薄まって、左の方に行っちゃっている」と危機感を募らせる。小池氏も保守をうたっているが、田母神氏は小池氏に不満を持つ非小池の保守層の票を取り込みたい考えだ。

会見では小林氏が小池氏を舌鋒鋭く、批判しての独演会になりかけたが、田母神氏は「立候補者は小林さんじゃなくて、私ですから」と笑わせる場面も。田母神氏は「私は怖いやつじゃないかと思われているが、本当にいい人です」とお約束の締めで、保守の大同団結を訴えた。

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