新日本プロレス16日の北海道・北海きたえーる大会で、安田優虎(やすだ・まさとら=24)と永井大貴(ながい・だいき=21)がデビューを果たした。
2人はこの日の第0試合でシングルマッチで対戦。序盤からグラウンドで意地の張り合いを見せる。中盤からは永井が優勢となり、安田の左腕にダメージを与えていった。
それでも地元・北海道でのデビュー戦という晴れ舞台に立った安田は、ドロップキックを決めて形勢逆転に成功。逆エビ固めに捕らえたところで10分時間切れ引き分けのゴングが鳴った。
安田はメキシコ人ルチャドールのスンビードを父に持つハーフだ。2020年6月に入門したもののケガのため離脱。22年9月に再入門しデビューにこぎつけた。試合を終えて「悔しいです。自分はやっぱり時間がかかっているので、それをもっと出せたかなという悔いはあります」と言葉をつまらせた。
父からは「厳しい世界だけど頑張れ」とメッセージを送られたという。「見ている人に気持ちが伝わるレスラーになりたいです」と今後の目標を語った。
一方の永井は高校まで陸上競技で活躍し、卒業後は自衛隊に入隊。22年12月の入門テストに合格し23年4月に入門した。デビュー戦を終えて「俺は札幌出身でもなければルチャドールの息子でもねえよ。だけどこうやって新日本のリングにたどり着いたんだよ。俺は何もなかったけどな、他のやつらから全部奪ってやるよ」と宣言。「石森太二選手のような、動けて、飛べて、体力もあって、誰が見てもすごい体にひかれたので。そういう選手になって、新日本のトップに立ちたいです」と目を輝かせていた。