「大変だったけど…」日本女子バレー古賀紗理那が感じたキャプテンの重圧。集大成のパリ五輪へ「出場権を獲れたのは私たちの力」【ネーションズリーグ】

バレーボールネーションズリーグ(VNL)の女子予選ラウンド第3週の第3戦が6月15日、西日本総合展示場(福岡・北九州市)で行なわれた。日本はセルビアに3-0(25-22、25-18、25-15)のストレートで快勝し、1次リーグの通算成績を8勝3敗とした。

14日に晴れてパリ五輪の出場権を獲得した眞鍋ジャパン。試合後のミックスゾーンで、主将の古賀紗理那は「出場権を獲れたのは私たちの力。これまで1週目、2週目と世界ランク上位のチームに勝てたことも自信につなげていきたい」と誇らしげに語った。

屈辱の東京大会から3年。キャプテンとしてチームを引っ張ってきた古賀は、「大変だったけど良い経験ができた」とこれまでを振り返る。だが、今シーズンに入ってからは、リベロ小島満菜美やセッター岩崎こよみといったベテラン陣が加わり、「特にキャプテンというのは意識せずに過ごせた」と気持ちもラクになったと明かした。
さらに、古賀はチームの進化について、「特に今シーズンでいえば、オフェンスのところで多彩になった」と指摘。「コンビのサイドの長短の工夫とか、バックアタックのバックライトから打つスパイクとか、そういうのも勝つために取り入れてきたので、そこはすごく成長した部分」と感慨に浸った。

16日の予選ラウンド最終戦は、東京五輪金のアメリカとの対決に臨む。古賀は「高さもあるし、サーブもいいし、ディフェンス力もあるチーム」と相手チームを称えたうえで、「私たちもクオリティを高く、精度高くプレーするというのがポイントになってくる」と気合を入れた。

取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)

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