「信夫」の語源はアイヌ語? 信夫山公園開園150周年記念で文学講座 福島市

信夫山にまつわる文学作品などを紹介する菅野さん

 福島市の信夫山公園開園150周年を記念した文学講座「文芸と音楽の森 信夫山」は12日、市内のアオウゼで開かれた。信夫山にまつわる文学作品や歌を紹介した。

 市内のフリーライター菅野俊之さん(福島民報出版文化賞専門委員)が講師を務めた。信夫山は福島盆地の平地の中心にあることから、「信夫」の語源がアイヌ語で広い平原を指す「シヌプ」との説があると話した。

 和歌に多く詠み込まれる名所、旧跡「歌枕」として、伊勢物語や新古今和歌集などに使われていると説明。映画「となりのトトロ」のテーマソング「さんぽ」は、児童文学作家・中川李枝子さんが少女時代に信夫山を訪れた思い出から作詞されたと紹介した。

 講座は信夫山の奥深い魅力を知ってもらおうとアオウゼが企画した。約50人が来場した。

(県北版)

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