オリックスがまさかの逆転負け 抑えのマチャド3失点救援失敗で山下の316日ぶりの白星消える 4カードぶりの負け越し 交流戦6位で終了

 5回、松本直を空振り三振とした山下(撮影・石井剣太郎)

 「オリックス4-5ヤクルト」(16日、京セラドーム大阪)

 オリックスは九回に逆転され、先発・山下の今季初勝利の権利が消えた。そして、4カードぶりの負け越しとなった。交流戦は6位で終えた。

 2点リードの九回。マウンドには抑えのマチャドが上がった。先頭の村上から見逃し三振を奪ったが、続くサンタナが左前打で出塁。オスナが三塁内野安打で続き、1死一、二塁から山田に右前適時打を打たれた。

 1点差に詰め寄られ、なおも1死一、三塁で青木の遊ゴロの間に三走が本塁生還。遊撃・紅林がボールを握り損ね、二塁をアウトにしかできなかった。

 同点となり、なおも2死二塁で武岡が右翼線に勝ち越しの二塁打を放ち、ついにリードを許してしまった。

 先発の山下は約2カ月ぶりに1軍戦先発。5回無安打1失点、9奪三振をマークした。

 「久しぶりの京セラドームのマウンドだったので立ち上がりは緊張感もありましたが、1点を許してしまったことで逆に自分の中で割り切って投げられたのかなと思います。二回以降はいい意味で力を抜くことができましたし、しっかり自分らしいピッチングをすることができたと思います」

 自己最速タイの160キロを初回にマークしたが、立ち上がりは不安定だった。先頭の西川に四球。続く丸山和の打席では初球の変化球が暴投となり、二盗を敢行していた西川に一気に三塁まで進塁された。丸山和の二ゴロの間に先制点を献上した。

 長岡、村上は連続三振で切り抜けた山下。村上の打席では2球目に自己最速タイの160キロを記録した。二回以降は立ち直りを見せ、テンポ良くアウトを重ねていく。

 四回は長岡、村上、サンタナのクリーンアップを3者連続三振に。剛速球に加え、カーブやフォークを織り交ぜて自分優位に投球を進めていた。

 打線は1点を追う二回に「6番・DH」でスタメン復帰した森が左中間へ同点適時二塁打を放った。この日は母校の大阪桐蔭高吹奏楽部の演奏も受けながら、後輩たちに勇姿を届けることができた。同点の五回には太田、紅林に適時打が生まれ、勝ち越しに成功。六回にも太田の一ゴロの間に三走が本塁に生還し、追加点を奪った。

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