楽天 今江監督「やっと喜べる」満面の笑みで交流戦V噛みしめる「歴史に名を残せるというのはうれしく」球団史上初の快挙

 観客席に手を振る今江監督(中央)=撮影・佐藤厚

 「楽天5-3広島」(16日、楽天モバイルパーク)

 楽天が球団史上初の交流戦優勝を果たした。今江監督は決定後、満面の笑みを浮かべて「やっと喜べる」と余韻に浸った。

 「今年20周年ですか。歴史に名を残せるというのは非常にうれしく思います」と指揮官。先に広島に勝利して優勝に王手をかけた。ソフトバンク-阪神戦はロッカー内でコーチ陣と一緒に見ていたといい「意外にみんな冷静で。決まった瞬間はワーって喜びました」と声を弾ませた。

 スタンドには多くのファンも残り、優勝決定の瞬間には白いジェット風船が本拠地の空を舞った。「本当にファンの方に恩返しができたことをうれしく思います」といい、就任監督1年目のVには「本当に頂きって感じで。みなさんの支えで優勝がありますし、本当に選手が頑張ってくれたので、褒めてやってほしい。シーズン終わる頃には大きな頂を見せられるように、シーズンを戦っていきたい」と力を込めた。

 「浮かれちゃダメなんで。もう次は始まっているんで」と言いつつも、「すみません。きょうは喜びます」と率直な胸のうちを明かして報道陣を爆笑させた指揮官。「意識したのは中日戦後くらい。阪神の3連勝から中日にいって連勝して。そのあたりから、ほんのちょっとだけですけど、こんな位置にいるんだという意識があった」という。

 「ジャイアンツ戦もいい形で勝てて、みんな意識し始めたのはそれくらいじゃないですかね。何とかピッチャーがしのいで、バッターが1点でも多く、大味な試合はできないチームなので。そういうふうにやっていくしかない」と指揮官。「交流戦は流れに乗れたと思います。間違いなく。自分たちの流れをしっかりつかみながら交流戦はできた」と振り返っていた。

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