「完璧なスタート」難敵クロアチアに快勝を収めたスペインの戦いぶりを欧州メディアが絶賛!「センセーションを巻き起こす」【EURO2024】

現地6月15日、スペイン代表はEURO2024のグループステージ第1節(B組)で強豪クロアチアと対戦。危なげない戦いで3-0の勝利を飾った。そしてこの理想的なスタートを切ったスペイン代表を、欧州各国のメディアが絶賛している。

試合は29分、MFファビアン・ルイスのスルーパスに抜け出したFWアルバロ・モラタが落ち着いて先制すると、32分にはペドリのパスを受けたファビアンが切り返しからゴール右隅に鋭い一撃を突き刺して2点目をゲット。その後、二度のピンチを凌いだスペインは前半アディショナルタイムにも、16歳FWラミネ・ヤマルからの高品質のクロスをDFダニエル・カルバハルがダイレクトで押し込んで前半だけで3-0とし、勝負を決めた。

フランスの『レキップ』紙は、ショートパスをつないで崩していく伝統のスタイルに加え、効率の良さと圧巻の決定力を見せつけたスペインの勝利を、「スペインがセンセーションを巻き起こす」との見出しで紹介。チームの戦いぶりを高く評価し、1ゴール・1アシストを記録し、この試合のMVPに輝いたパリ・サンジェルマンのファビアンの活躍ぶりを強調した。
英国のタブロイド紙『デイリー・メール』は、「スペインの完璧なスタート」と銘打ち、「ルイス・デ・ラ・フエンテ監督のチームは、技術的な芸術性をすべて保持しながら、より直接的な攻撃ができる」と称賛。2022年のカタール・ワールドカップ当時からのスペインの進化と成長について綴った。

「新たな姿を見せた」と報じたのが同じ英国の『テレグラフ』紙だ。「新バージョンの“ラ・ロハ”はボール保持の時間こそ以前より少ないが、カタールでは見られなかった容赦のないアタックを披露した」と、スペインの攻撃力を称えている。

また、イタリアの『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙は、「スペインはゲームを支配し、大きなスタートを切った」と報じ、同じくイタリアの『コリエレ・デッロ・スポルト』紙は、「彼らがクロアチアを倒すには半分の時間だけで十分だった」と記している。

大会前の下馬評は決して高くなかったものの、実力者揃いのクロアチア相手に圧倒的な強さを見せ、優勝候補の一角に名乗りを上げたスペイン。次戦の相手はイタリアとなる(現地時間6月20日)。彼らの快進撃はどこまで続くのか、注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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