児童の交通事故 多いのは5、6月の登下校時 青森県警が注意呼びかけ

 全国的に小学生以下の横断中の事故が5、6月に多く発生している。青森県内でも昨年、5月が最多で登下校の時間帯の発生が目立った。県警は「学校生活に慣れ、交通安全の意識が薄れやすいのが5、6月。歩行者もドライバーも改めて注意して」としている。

 警察庁によると、2019~23年に発生した道路横断中の交通事故で、小学生以下の死傷者数は6月が440件(小学生381人、幼児59人)で最多、次いで5月が420件(小学生316人、幼児104人)だった。県警によると、青森県も昨年は5月が6人で最も多く、今年も昨年並みの人数が被害に遭っている。

 発生時間別では、県内で21~23年に発生した道路横断中の交通事故で、小学生以下の死亡、負傷は午前7時、午後3時から同5時にかけて多発。登下校時間に集中している。

 県警交通企画課の木村智次長は「通学路や学校生活に慣れた5、6月は交通ルールを守る意識が薄れやすい。歩行者はもちろん、ドライバーは時間や気持ちにゆとりある運転を心がけ、横断歩道がある場所は特に気をつけて」と呼びかけている。

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