早田ひなが圧巻の強さで2週連続国際大会シングルス優勝! 約90分前には張本智和と韓国ペアを破り混合ダブルス制覇【卓球・WTTリュブリャナ】

日本女子のエースが大忙しの1日で2冠を完遂した。

現地6月16日、卓球のWTTスターコンテンダーリュブリャナ2024(スロベニア)の女子シングルス決勝が行なわれ、早田ひな(世界ランク5位)がフランスの19歳、プリティカ・パバド(同28位)をゲームカウント4-0(11-4、12-10、11-6、11-3)のストレート完勝を収め、2大会連続となる国際大会シングルス優勝を飾った。しかも、直前には張本智和とペアを組んだ混合ダブルスでもフルセットの接戦を制し、優勝トロフィー2つを手中に収めた。

この日の早田は、非常にタフな1日を過ごした。シングルス準決勝では16歳の誕生日を迎えた張本美和をストレートで破り、ファイナル進出。そして決勝を控えた約90分前には、混合ダブルスでパリ五輪のライバルと目される韓国ペアと激突し、最終ゲームまでもつれる死闘をモノにして優勝を決めた。

疲労が心配されたが、全日本女王は元気に登場。対峙するのは3回戦で伊藤美誠(世界ランク11位)、準々決勝では平野美宇(同9位)を撃破し、ベスト4では韓国のエースであるシン・ユビンを打ち負かした19歳の超新星パバドと頂点をかけた。

第1ゲームは早田が先手を打ってパバドを圧倒。あっという間にポイントを奪い、11-4で先制する。

続く第2ゲームはパバドのバックハンドを浴びるなど苦戦して9-9までもつれるが、早田のパワフルなバックドライブが炸裂して流れを掴むと、最後は力で押し切った。
第3ゲームも日本人サウスポーが主導権を握り11-6で制すと、完全に流れを引き寄せた第4ゲームはパバドの懐を突く鋭いフォアが決まり、19歳を追い込む。結局、格の違いを見せつける圧倒的な強さで相手を一蹴した早田がストレート勝ちを果たし、大忙しだった1日を有終の美で飾った。

構成●THE DIGEST編集部

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