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レスリングとボクシング、空手、柔道、相撲の「5刀流」に取り組む堀田みず希選手(高岡商高1年、高岡市)は16日、北信越高校総体のボクシングのライト級を制し、15日のレスリング女子62キロ級に続いて計2競技で全国総体(インターハイ)の切符をつかんだ。2競技での全国出場について、富山県高体連は過去の記録は残っていないとした上で、「これまで複数競技で全国大会出場を決めた選手はほぼいない」としている。
ボクシングは上市高で行われ、堀田選手は新潟南高の本間夏芽選手と対戦した。体格が自身よりも大きい相手にひるまず果敢に攻め、1ラウンドに二つのダウンを奪って圧倒。わずか1分45秒でプロでのTKO勝ちに当たるRSC(レフェリーストップコンテスト)で勝利する強さを見せた。
賞状を受け取った堀田選手は「優勝できてほっとした」と安堵(あんど)の表情を見せ、「(全国総体に)2種目で出たいと思っていたので、うれしい」と喜びをかみしめた。
会場では、フルコンタクト空手の元日本代表の母千宴子さん(43)と、父尚弘さん(54)も試合を見守った。千宴子さんは「直前までレスリングに集中してやっていた中で、時間を縫ってボクシングの調整をしてきた。今持っている力をうまく引き出せたんだと思う」と話した。
堀田選手は全国総体に向け、「まずは体作りに取り組む。しっかりと筋力とスピードを付け、技術も磨きたい」と意気込んだ。