「日本が米国に勝っていれば…」ポーランド撃破で波に乗る中国女子バレー、地元メディアが“5位抜け失敗”を悔やむ!「今度は日本に負けない」【ネーションズリーグ】

ついにパリ五輪・女子バレーボール競技に臨む12か国が出揃った。

6月16日、女子ネーションズリーグ(VNL)1次ラウンドの全日程が終了し、オランダ(世界ランキング8位)が最後の出場切符を掴んだ。世界ランキングも確定し、本大会の組み分け抽選で活用される4つのポットの顔ぶれも定まった。

パリ五輪本大会の組み分け抽選会は、19日にVNL決勝ラウンドの舞台となるタイで行なわれる。抽選するためのポット分けにおいて、指標となるのが今大会1次ラウンド終了時点での世界ランキングだ。五輪本大会にエントリーする12か国はまず、3組に分かれて総当たりの1次リーグを戦い、各組上位2チームと各組3位の成績上位2チームの計8チームが決勝ラウンドに進む。

すでにプールAに開催国フランス、Bに世界1番手(ランキング1位・ブラジル)、Cには世界2番手(同2位・イタリア)が入ることが決定。その後は3~5番手がポット2、6~8番手がポット3、9~11番手がポット4と抽選で順々に振り分けられていく。7位の日本はポット3に組み込まれた。4つのポットは以下の通りだ。

【ポット1】
フランス(開催国/19位)→プールA
ブラジル(1位)→ブールB
イタリア(2位)→プールC

【ポット2】
トルコ(3位)
ポーランド(4位)
アメリカ(5位)

【ポット3】
中国(6位)
日本(7位)
オランダ(8位)

【ポット4】
セルビア(9位)
ドミニカ共和国(11位)
ケニア(20位)
1次ラウンド終盤に猛威を振るったのが中国女子代表だ。第3週の香港ラウンドではブルガリア(同21位)、ドイツ(同12位)を連破すると、試合開始時点で世界1位だったトルコにも0-2からの大逆転で勝利。さらに土曜日の最終戦では強豪ポーランドを相手に3-0の完勝を収めた。中国スポーツサイト『捜狐体育』は「不安定な序盤戦を乗り切って、なんとか9勝(3敗)を挙げて4位に滑り込んだ。蔡斌(サイ・ビン)監督の采配も冴え、チームも若手とベテランがうまく噛み合うようになってきた」と持ち上げた。

それでも、ぎりぎりでポット2に食い込めなかった点を悔やんだ。5位・アメリカとの差はわずか「4.46ポイント」。ポーランド戦を前にして6位が確定したのは、最終戦でアメリカが日本にストレート勝ちを収めたからだ。『捜狐体育』は「日本はことのほかあっさりと敗れてしまった。彼女たちがアメリカに勝っていれば中国が5位となり、(五輪の)本大会でポーランド、トルコとの対戦が避けられたのだが…。アメリカにプレゼントをあげたようなものだ。実に惜しかった」と嘆いた。

結果的にパリ五輪予選をアジアトップで通過した中国。20日にはVNL準々決勝で日本とのリベンジマッチを迎える。1次ラウンドではライバルに1-3で敗れ去ったが、同メディアは「勢いは中国にある。背中を傷めているエース朱婷(シュウ・ティン)の出場は微妙だが、今度は日本に負けないはずだ」と期待を寄せた。

構成●THE DIGEST編集部

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