【レスリング】パリ五輪代表・桜井つぐみの〝意外な一面〟を妹が証言「基本、弱音は吐かないが…」

壮行会に出席した桜井つぐみ(右)と妹・はなの

パリ五輪レスリング女子57キロ級の桜井つぐみ(22=育英大助手)の意外な一面を育英大女子レスリング部に所属する妹・はなの(21)が明かした。

はなのは、世界選手権3連覇の姉について「圧のかけ方とか人の苦手なところを攻め、追い込むのがうまい。練習では妥協がなく、どんなメニューでも手を抜かない」と尊敬のまなざし。マットを離れれば「なんでもやってくれる。掃除や料理が好き」だという。そんな完璧な姉だが「基本的に弱音は吐かないが、結構ため込んで泣いてしまうこともある」と証言した。

桜井は3月の大学卒業後、仲の良かった同級生が地元へ戻ってしまう状況となり、落ち込んでしまった時期があったという。はなのは「一人になって結構暗くなって周りもすごく心配してた。(桜井が)車を持っているので、一緒にご飯を食べに行ったり、お姉ちゃんの家に行ったりしていた」。妹の〝アシスト〟がメンタル回復につながったわけだ。

パリ五輪に帯同する、頼れる妹のサポートも受け、初の五輪で金メダル獲得なるか。15日に群馬県内で行われた育英大主催の壮行会で桜井は「パリ五輪では絶対に金メダルを取って帰ってきます。たくさんの方に勇気や力を与えられるようなレスリングをしたい」と力強く宣言した。

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