【水沢・東北優駿】フジユージーンが無傷の8連勝で岩手二冠…村上「今日は落ち着いてました」

6月16日、水沢競馬場で行われた12R・東北優駿(M1・3歳・ダ2000m)は、村上忍騎乗の1番人気、フジユージーン(牡3・岩手・瀬戸幸一)が快勝した。大差の2着にサクラトップキッド(牡3・岩手・伊藤和忍)、3着にセイバイラック(牝3・岩手・板垣吉則)が入った。勝ちタイムは2:08.2(良)。

2番人気で山本聡哉騎乗、レッドオパール(牝3・岩手・菅原勲)は、10着敗退。

1着 フジユージーン
村上忍騎手
「東京ダービー辞退後、きゅう舎は調整が大変だったと思いますが、しっかり立て直してくれて感謝しています。前回(ダイヤモンドカップ)はテンションが上がっていましたが、今日は落ち着いていましたから非常に乗りやすかった。ポジションは出てみてからでしたが、折り合いをつけて、いつでもスパートをかけられる2・3番手を考えていたのでイメージどおりの位置を取れました。あとはいつもどおりの強さで勝ってくれました。この後は夏過ぎのレースになりますから、無事に乗り越えてほしいと思っています。今日も結果を出すことしか考えていませんでしたが、無敗で二冠達成はすごいことですよね。次はさらに強いメンバーになるでしょうが、自分も気を引き締めて臨みたいと思っています」

瀬戸師「この後は不来方賞」

東北優駿 口取り (C)岩手県競馬組合

瀬戸幸一調教師
「東京ダービーを辞退してファンの方々に迷惑をかけ、ご心配もおかけしましたが、今日はいいレース内容だったので納得してもらえると思います。中間のアクシデントで4、5日ぐらい休みましたが、その後は順調に回復できましたから、東北優駿を使うことを決めました。最終追い切りも予定どおり動きましたし、プラス10キロも地元競馬でしたから想定内。折り合いがついて、初の2000mでもしっかり伸びてくれました。この後は不来方賞へ直行します。暑さ対策を考えながら夏を過ごさなければなりませんから、近郊の牧場で短期放牧に出ます。戻った後に本格的に乗り込み、万全の態勢で不来方賞へ向かいたいと考えています」

フジユージーン 8戦8勝
(牡3・岩手・瀬戸幸一)
父:ゴールデンバローズ
母:デザイナー
母父:スウィフトカレント
馬主:富士ファーム
生産者:村上牧場

【全着順】
1着 フジユージーン
2着 サクラトップキッド
3着 セイバイラック
4着 バウンスライト
5着 ホッコーアドミラル
6着 メリア
7着 コンバットスプーン
8着 エイシンポロシリ
9着 マルーントリック
10着 レッドオパール

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