J1アビスパ福岡・長谷部監督「選手に感謝」 今季最多のスタジアムで見せた修正力

試合前、スタンドに現れた黄色い星のマーク(撮影・軸丸雅訓)

◆明治安田J1第18節 福岡2―0鳥栖(16日・ベスト電器スタジアム)

今季最多の1万5千人超をのみ込んだホームスタジアムで、福岡が強さを見せつけた。九州ダービーで鳥栖に2―0で快勝。長谷部監督は「選手に感謝しています」とピッチでたくましく戦った選手たちをたたえた。

前半は多くの時間で相手に主導権を握られた。「私もベンチからワーワー(指示を)言いますけど、聞こえないんですよ。それを(ピッチの)中で修正した。どういうふうに持っていこうとか、ミスを逃さず、自分たちの流れに持っていこうとか」と明かした。

耐え抜いて迎えた前半45分、佐藤が先制点を挙げた。岩崎の左サイドからのクロスをファーサイドで待ち構え、相手が処理をもたつくボールを押し込んだ。

先制点を得て迎えた後半は終始福岡のペース。「後半の立ち上がりからは高い位置でプレスをかけることができた」と佐藤はピッチ内の修正を実行。同20分にウェリントンが追加点を挙げた。ザヘディの2試合出場停止が明けた試合でもスタメンに抜てきした長谷部監督は「一番前のポジションで自分の役割を全うしてくれた。このチームが勝つために、必要なスタメン出場だった」と守備にも奮闘した36歳のブラジル人FWに感謝した。

3連勝で次節はアウェーで町田と戦う。「この流れを途切らせないように、自信を持って戦います」。佐藤は力を込めた。一丸の強さを首位にも見せつける。(向吉三郎)

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