フランス全土で極右政党の国民連合に対する抗議デモ

Dominique Vidalon

[パリ 15日 ロイター] - フランス全土で15日、総選挙を控えて極右政党「国民連合(RN)」に抗議するデモが実施された。

欧州議会選挙でRNが躍進し、マクロン大統領が急きょ総選挙の実施を決めたことを受けた動き。警察によると、デモの参加人数は35万人と予想され、警官2万1000人が動員された。

労働組合や学生団体、人権団体が、反移民政策を掲げ欧州統合に懐疑的なRNへの抗議を呼びかけた。

パリ、マルセイユ、トゥールーズ、リヨン、リールなどの都市で少なくとも150の行進が計画された。テレビが伝えた極左労組CGTの見積もりでは、デモ参加者はパリで25万人、全国では64万人。

CGTのショフィー・ビネ委員長は記者団に「(RN党首の)バルデラ氏が次期首相になりかねないことを憂慮し、行進している。惨劇を防ぎたい」と語った。

総選挙は6月30日と7月7日に予定され、一連の世論調査ではRNが勝利する可能性が示されている。

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